【第108話】マネーパートナーズの新興国通貨運用はレバレッジに注意!

geralt / Pixabay

 

へたっぴです。

 

マネパnano口座で様々な通貨を対象に連続予約注文で運用しています。

新興国通貨の運用において重要なことに気づきましたので紹介します。

それは最大レバレッジについてです。

意外と気づいていない方もいるのではないでしょうか(いや、僕だけかも・・・)?

 

下の図はマネ^パートナーズnanoにおける2021年1月18日の必要証拠金です。

わかりやすく100通貨単位での必要証拠金が記載されてます。

米ドル/円の取引には100通貨で420円の証拠金が必要ですね。

メキシコペソ/円の取引には100通貨で100円の証拠金が必要ですね。

 

んんっ?

現在(2021年1月18日時点)米ドルは1ドル104円くらいで、メキシコペソは1ペソ5.2円くらい。

つまり、

米ドル/円の取引では10,400円分の取引で420円の証拠金が必要。

メキシコペソ/円の取引では520円分の取引に100円の証拠金が必要。

必要証拠金が全然違います!!

こ、これは!?

 

*2021/3/15追記:2021/3/22取引分からマネパnano口座での必要証拠金が下げられ、半分~半分以下になりました。

例えば、メキシコペソは1万通貨(5.2万円)÷4000円=13倍くらいまでOKです。

僕はマネパnano口座での新興国通貨運用はすでに撤退したので関係ないです・・・。

証拠金引き下げ

マネパnano口座での必要証拠金

FXを行っている人なら誰でも知っていると思いますが国内FX会社では個人口座の最大レバレッジは法律上25倍までに制限されています。

つまり、

最大レバレッジ=為替レート×通貨数÷証拠金

の関係があります。

これはどこのFX会社も一緒です。

僕は最大レバレッジには違いはなく、どのFX会社でも一緒だとばかりと思ってました。

これが大きな間違いでした。

いや、だいたい同じなんです。

なので、ほとんどのFX会社の必要証拠金は

必要証拠金=レート×通貨数÷25

=レート×通貨数×4%

で計算されています。

でもこれは通貨によって異なるFX会社があります。

マネーパートナーズがそうでした。

下の図はマネパnano口座での必要証拠金額の表です。

図を見てもらえればわかりますが、一律に4%で計算されるのではなく5円刻みで証拠金の金額が異なります。

つまり最大レバレッジも5円刻みで変化するということになります。

 

マネパnano取引要綱より

 

上の表に従って計算すると

終値100円の通貨:

最大レバレッジ=100円×100通貨÷420円=23.8倍

4%で計算すると400円ですが420円必要なのでその分最大レバレッジも低くなってます。

 

オーストラリアドルやニュージーランドドルの現在の水準では70~75円なので

最大レバレッジ=70円×100通貨÷300円=23.3倍

となります。

100円の通貨と比べて最大レバレッジが若干減りました。

必要な証拠金額の水準も高くなって割合にすると4.3%程度となります。

 

さらに重要なキーワードが!!

80円以下:*下限は100円となります。

この表にしたがって計算すると20円以上25円未満の所で100円になります。

証拠金の下限が100円なので20円以下の通貨は100通貨単位の必要証拠金は一律で100円です(超重要!!)。

トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソは20円以下なので、これらの通貨の証拠金は同じになります。

これが何を意味するのかと言うと

トルコリラでは

最大レバレッジ=19円×100通貨÷100円

=19倍

南アフリカランドでは

最大レバレッジ=7.3円×100通貨÷100円

=7.3倍

メキシコペソでは

最大レバレッジ=5.6円×100通貨÷100円

=5.6倍

通貨レート=最大レバレッジになります。

わかりやすいのはいいですが25倍から一気に少なくなりました。。

メキシコペソにいたっては5分の1まで減ってます。

 

仮に最大レバレッジが25倍だった場合の証拠金は

5.6×100×4%=22.4円

で済みます。

ですがメキシコペソの今の水準では100通貨あたりの証拠金は100円、つまり25倍のときと比較して5倍近い証拠金が必要です。

 

完全に盲点でした。

意外と気づいてない人もいるのではないでしょうか?

新興国通貨ほどではなくてもオーストラリアドルやニュージーランドドルも想定よりロスカットラインが高くなります。

今のうちに気づいて本当に良かったです。

 

当たり前のことですが最大レバレッジが低ければその分ロスカットラインは近くなります。

好意的に解釈すれば新興国は不安定なので、最大レバレッジを低くして建て玉を立てさせないことで顧客の資金を守るためとは思います。

しかしながら国の政情とかではなくて通貨レートだけで決まるというのがおもしろいですね。

どう考えてもメキシコよりトルコの方が危ないのでこのあたりの規制は厳しくしても良さそうですが。

メキシコペソが今のレートだと実は5.6倍までしか建て玉を立てられないのはちょっと納得いきませんが仕方ないです。

思い込みは危険

『FXで一番大事なのは資金管理』と自分に言い聞かせ続け、ブログでも何回も書いてきました。

が、資金管理に一番大事な必要証拠金の金額、最大レバレッジを完全に見落としていました。

 

あらためて自分の注文状況からロスカットラインを再計算しなおしました。

もちろん新興国通貨は軒並みロスカットラインが一気に上がりました。

マネパnano口座で運用している新興国通貨の比率はそんなに高くない(3通貨合計で20%程度)し、ハイレバレッジで運用しているわけではないので即座にピンチにはなりませんが注意は必要です。

最大レバレッジ25倍と思っていたのが実は6倍だったというのは衝撃です。

流動性が減る時期です。

前回の年始にはフラッシュクラッシュが起こりました。

とりあえずフラッシュクラッシュ前に気づいて良かったです!!

へたっぴ
今日もここまで読んでいただきありがとうございます。応援のポチくれると非常に嬉しいです!!

にほんブログ村 為替ブログ FX トラリピ・トラップトレード派へ
にほんブログ村


FXトラップトレード(トラップリピート)ランキング