
へたっぴです。
僕のFX運用のメインは、マネースクエアでのトラリピ、松井証券でのミニトラリピ、ヒロセ通商での手動トラリピです。
メインどころかトラリピで全てでした。
トラリピって、あらかじめ注文を仕掛けておけば、自動で売買を繰り返してくれる便利な仕組みですよね。僕のような、四六時中チャートに張り付きたくない人間、相場観がゼロの下手くそ人間には、ありがたい存在です。
ただし、設定しておけば何も考えなくていい、というわけでもありません。むしろ、設定するときにしっかり考えておきたいのが「証拠金維持率」と「レバレッジ」です。
一度設定したら、あとは基本的に放置。たまに様子を見て調整するくらいです。だからこそ、最初にどのくらいの資金で、どの程度のリスクを取るのかを考えておくことが大切なんですよね。
資金効率を上げようと欲張れば、ロスカットの危険が増える。反対に、安全を重視しすぎれば、資金をたくさん用意しなければならず、資金効率が悪くなる。
うーん、悩ましい!
僕はどちらかというと安全第一。余裕を持たせすぎている気もします。でも、もうちょっと効率よく運用できないかな、なんて欲も出てくるわけです。
最近は松井証券のミニトラリピで少しリスクを上げた運用を行っているので特にそう思います。
そこで今回は、「トラリピにおける最適な維持率、レバレッジ」について、僕なりに考えてみました。
先にお断りしておくと、「維持率は何%が正解!」という結論が出る記事ではありません。そんな簡単に答えが出るなら、僕も悩みません(笑)。あくまで一個人の投資家として、あれこれ考えてみた記録です。
そもそも維持率とレバレッジって何?
まずは基本のおさらいから。知っている方は、軽く読み飛ばしてください。
■ 証拠金維持率
ざっくり言うと、今持っているポジションに対して、どのくらい資金に余裕があるのかを示す数字です。
維持率が高ければ、それだけ余裕があるということ。逆に低くなってくると、相場がさらに逆方向へ動いたときに危なくなります。
ロスカットの基準はFX会社によって異なります。維持率が何%になったら危険なのか、自分が利用している会社のルールは確認しておきましょう。
■ レバレッジ
こちらは、自分の資金に対して、どのくらい大きな取引をしているかを示す倍率です。
日本の個人向けFXでは、最大25倍のレバレッジが認められています。ただ、最大25倍まで使えるからといって、そこまで使う必要はありません。
この二つは密接に関係しています。ほかの条件が同じなら、取引量を増やしてレバレッジを高めるほど、維持率は低下します。反対に、取引量を抑えれば維持率には余裕が生まれます。
結局のところ、どこまでリスクを取るのか。このバランスをどう考えるかがポイントですね。
為替水準によって適度な維持率は変わる?
僕が維持率を考えるときに気になるのが、今の為替水準です。
例えば、クロス円の買い(ロング)を中心に運用しているとしましょう。
■ 円高局面でロング中心の戦略
円高が進んでいると、過去の為替水準と比べて割安な位置にある場合があります。
「ここまで下がったなら、そろそろ反発するんじゃない?」なんて考えたくなりますよね。
でも、相場はそんなに都合よく動いてくれません。割安だと思っていたら、さらに下がるなんて『よくあるある』です。
それでも、想定する下落余地が小さく、十分なシミュレーションができているなら、維持率300〜400%程度を一つの目安として考える人もいるでしょう。さすがに200%という人はあまりいないと思います。
ただし、300〜400%なら安全という意味ではありません。注文量や通貨ペアによっては、あっという間に苦しい状況になる可能性もあります。
■ 円安局面でロング中心の戦略
一方、円安がかなり進んでいるときに買いポジションを増やすのは、ちょっと慎重になりたいところです。
その後、円高に戻ればどうなるでしょうか。下がっても付いて行ってポジションを増やすのがトラリピなので、含み損がどんどん増えて、最終的にはパソコンの画面を見るのが嫌になるかもしれません。
こうした局面では、維持率600〜800%以上を意識する考え方もあります。僕も、安全性を重視するなら、資金には十分な余裕を持たせたいところです。
もちろん、こちらも絶対的な基準ではありません。円安だから必ず危険というわけでもなく、どこまで円高が進む可能性を想定しているかが重要です。
同じロング戦略でも、仕掛ける為替水準によって必要な資金の余裕は変わります。「維持率はいつでも同じでいい」とは考えない方がよさそうですね。
リスク許容度によって最適な維持率は違う?
もう一つ忘れてはいけないのが、自分がどこまでリスクを許容できるか、という問題です。
例えば、生活費や近いうちに使う予定のお金まで投資に回している人。こういう場合は、そもそも投資に使う資金の配分から考え直した方がいいと思います。
一方、当面使う予定のない余裕資金で運用していて、一時的に大きな含み損が出ても冷静でいられる人なら、比較的低い維持率で運用する選択肢もあるでしょう。
ただし、余裕資金だからといって、ロスカットされても平気という話ではありません。資金が減ってうれしい人なんて、そうそういませんからね。
投資の目的によっても考え方は変わります。長期的な資産形成が目的なら、安全性を重視したいところ。短期的に利益を狙う場合は、リスクの取り方も変わってくるでしょう。
僕はトラリピを長く続けていきたいので、どちらかといえば安全重視です。資金効率が多少悪くなっても、安心して運用できる方が性に合っています。
皆さんはどうでしょうか? 少しでも資金効率を上げたいタイプですか。それとも、余裕たっぷりで安心して眠りたいタイプですか。
ロングとショートでは維持率の考え方は違う?
買いと売りでも、注意したいポイントは変わってきます。特にスワップがどうなるか。とりあえず、ロング=プラススワップ、ショート=マイナススワップの通貨ペアを考えてみます。
■ ロング(買い)ポジション中心の場合
通貨ペアによっては、買いポジションを保有することでプラスのスワップポイントを受け取れます。
毎日スワップが積み上がっていくのは、ちょっとうれしいですよね。僕も、こういう積み重ねは好きです。いや大好きです。
ただし、スワップがプラスだから安心、というわけではありません。為替が大きく下落すれば、スワップ収益を大幅に上回る含み損が発生することもあります。
スワップはあくまでプラスアルファ。資金管理の基本は忘れないようにしたいですね。
■ ショート(売り)ポジション中心の場合
売りポジションでは、為替が上昇すると損失が膨らみます。また、通貨ペアによってはマイナススワップが発生し、保有しているだけでコストがかかることもあります。
「そのうち下がるだろう」と思っていても、相場が上がり続けることはあります。売りの場合も、想定以上の値動きに耐えられる資金を確保しておく必要があります。
プラススワップと異なり、マイナススワップは『プラスアルファ』という要素ではないです。時には口座を吹き飛ばす力があります。
トラリピ界では知らない人はいなかった『あっきん』さんのロスカットは、このことを特に表していると僕は思っています。
無闇にポジションを持ちすぎたことが直接の原因ではないです。まぁ、それも含めてのレバレッジ管理・資金管理なのですが。
やっぱり経験は大事だと思う
ここまでいろいろ書いてきましたが、結局のところ、最適な維持率を数字だけで決めるのは難しいと思います。
通貨ペアによって値動きは違いますし、相場の状況も変わります。政策金利の動向もありますし、自分がどこまで含み損に耐えられるかという問題もあります。
そこで頼りになるのが、やっぱり経験です。
実際に運用してみると、「このくらいの維持率なら気にならないな」と思うこともあれば、「うわ、ちょっと不安になってきた……」と思うこともあります。
自分がどのくらいのリスクなら落ち着いて運用できるのか。そうした感覚を少しずつつかんでいくことも、大切だと思っています。
また、トラリピの運用経験だけでなく、通貨ペアごとの運用歴も重要でしょう。長く運用している通貨ペアなら、値動きの特徴や含み損が増えやすい場面など、見えてくるものもあります。
もちろん、経験を積めば相場を予測できるようになる、というわけではありません。ベテランでも相場を外すことはあります。僕なんかが言うのはおこがましいですね。
初心者のうちは、まず高めの維持率を意識して、無理のない範囲で運用するのがよいと思います。そのうえでシミュレーションを繰り返し、自分に合った資金管理を考えていきましょう。
ショック相場に耐えるには、どのくらいの維持率が必要?
最後に、僕が特に大事だと思っていることを書いておきます。
「リーマンショックやコロナショックのような急変動が起きても、ロスカットされずに耐えられるだろうか?」
維持率を考えるうえで、ここは避けて通れないポイントだと思います。
トラリピは、長く運用を続けながら利益を積み上げていくことを目指す仕組みです。何年もコツコツ利益を積み重ねてきたのに、一度の急変動でロスカット……。そんなことになったら、さすがに立ち直るのに時間がかかりそうです。
だからこそ、普段の相場だけでなく、荒れた相場も想定しておきたいところです。
過去の大きな為替変動などを参考にして、「ここまで価格が下がったらどうなる?」「逆に大きく上がったら?」とシミュレーションしてみる。どのくらいの含み損が発生し、維持率がどこまで低下するのかを確認しておくことが大切です。
ただし、過去の値動きが将来も同じように繰り返されるとは限りません。想定を超える相場変動もあり得るので、シミュレーションの結果を過信しないようにしたいですね。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思っていたのに、実際には想定外だった……。そんな事態をできるだけ避けるためにも、資金には余裕を持たせておきたいと思います。
まとめ:トラリピで生き残るための維持率とレバレッジ
今回は、トラリピの維持率とレバレッジについて、僕なりに考えてみました。
あれこれ書いてきましたが、やっぱり「維持率は何%が正解!」と簡単には言えません。
- 為替水準や想定する値動きによって、必要な資金の余裕は変わる
- 自分がどこまでリスクを許容できるかも大切
- ロングとショートでは、為替変動やスワップのリスクが異なる
- 運用経験を積みながら、自分に合った資金管理を考える
- 何よりも、急変動でロスカットされないかをしっかり確認する
僕自身、安全を重視するあまり、資金を余らせすぎているのかもしれません。でも、資金効率を追求した結果、ロスカットされてしまったら元も子もありません。
できるだけ効率よく運用したい。でも、安心して長く続けたい。この二つのバランスを考えるのが、トラリピの資金管理の難しいところであり、面白いところでもあると思います。
皆さんも、自分に合った維持率やレバレッジを考えてみてはいかがでしょうか。
僕もまだまだ試行錯誤中です。一緒に考えながら、長く生き残れる運用を目指していきましょう!
※この記事は筆者個人の経験や考えに基づくものであり、特定の維持率やレバレッジを推奨するものではありません。FXには元本を超える損失が生じるリスクがあり、運用にあたっては十分なシミュレーションと資金管理が必要です。































